ニューヨーク便り――その1(2003.7.9) こんにちは! ニューヨークのかなこと、榊原佳苗です。 ▽ 今年も7月4日の独立記念日に、恒例の花火大会がニューヨーク各地で行われました。米国で最も大切とされる一日前に私は、26歳の誕生日を迎えましたが、夏の夜に散る花火を見ながら私は、「私のsweet twenties もきっと花火のように散っていくのだろうな…」なんて悲観的になってしまいました。三十路前に叶えたい夢はたくさんあるのですが、なかなか難しいですね(*注:結婚含む!笑)。 ▼ さて、今回は初通信ということで千葉大卒業後のことを少しお話ししたいと思います。現在、米国留学を考えていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです。 大学を卒業したのは、2000年の3月なのですが、大学院の願書期限が同年の1月上旬だったので、卒論提出の時期と重なり苦労しました(村岡先生にはこの時、論文の見直しの他に推薦書を書いて頂き、大変お世話になりました)。 4通の推薦書、TOEFL、GRE等の統一試験結果、入学希望の理由を述べたエッセー、卒業見込み証明書、課外活動が記述された書類、レジュメ等が全て揃ったところで、第一希望校に提出する成績証明証を大学から受け取りました。 大学窓口の方には、それまでに9通の成績証明書を準備してもらったので、最後の1通を取りに行った時には「あのね〜。榊原さんのお手伝いは十分したでしょう。」とにらまれてしまいました。 でもこんなイジワルに負けてはいけません、皆さん!こういった時に出るんですよね〜、私の中の恐るべしニューヨーカー気質。ニューヨークでは、言い返さなければ自分が損をしてしまいます。The squeaking wheel gets the oil.《きしむ車輪は油をさしてもらえる》という教訓通り、不満は相手に言わなければ解決されません。思わず英語で「誰が学費を払っていると思ってるんだ〜〜!学生の書類を揃えるのは、アドミニの仕事でしょう〜!」と言いかけましたが、ここは日本!日本に4年も滞在すれば日本の規範も少し分かってきます。我慢、我慢。ここで何か言ったら逆に「だからキコクは困るのよね〜」なんて言われてしまうので、ここは後輩の帰国生達のためにもと私は、最後の1通を受け取った後、お辞儀をしてその場を去りました。 ▼ さて、ここで注意して頂きたいのが日本語の成績証明書に添えられる翻訳文。普通、大学が準備した書類は開封せずに希望校に提出するものなのですが、誤訳等が結構あるので、確認のつもりで一通、開封することをお勧め致します。私の場合、大学院に全書類を郵送した後に「法学部」が”low department” であったり、「フェミニズム」の講義名が”feminist”になっていました。今でこそ笑い話ですが、これらを見た時、私はまず大学の質を疑われるかを心配する前に、自分自身が、これらの記述が真実だと思われないかを懸念したのを覚えています。なにしろ、日本の大学を受験した日には、バス停でカラスに後頭部を蹴飛ばされた悪運の持ち主なので…。 ▼ とにかく、千葉大の方が留学に関して私に質問してくることが今でも時々あるのですが、まずは、提出書類を何度も見直すことをお勧め致します。また、英語に自信がある方もエッセーやレジュメは、英文作成や文法に強いネィティブ・スピーカーに確認してもらうと良いでしょう。 ▽ それでは、アメリカを訪れる際にはご連絡ください。 |