韓国木浦便り2(2003.7.19)

友達が出来た!

こんにちは。今千春です。
韓国・木浦より、韓国通信第2号をお届けします!

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 木浦に来て4ヶ月余りがすぎ、私のネットワークもかなり広がってきました。今日は、その中でも1番仲の良い友人とのエピソードをいくつかお話したいと思います。

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 その友人は、同じ高校の図書館にいる司書の先生(女性)で、彼女とは学校ではもちろん、休日にもよく一緒に遊びに行ったりします。
 他の人にはいつも私が誘ってもらう場合が多いのですが、この司書の先生には、私から会いにいったり誘ったりもします。彼女とはなんとなく気が合うというか、ペースが合うというか、とにかく彼女の前では気楽で、平気で「疲れた〜」などと言ったりもします。

 彼女と私は同じ年齢です。これは韓国ではとても重要なことです。彼女のインターアクションは、学校内での他の先生や生徒とのかかわり方や話し方、また外に遊びに行く場合でも、遊びに行く場所やお金の遣い方など、私の規範になっています。

 しかし、私も彼女も英語が決して流暢であるというわけではありません。それでも私達がいつも一緒にいるので、他の先生達は、私達がいつもどうやってコミュニケーションをしているのか質問してきます。そんな時、私達はいつも、
「Konglish(Korean English)とJapanese EnglishとBody Languageでコミュニケーションしています。」と答えます。「それでも何とかなるんですよ」と。
 まあでも、「coffee」と「copy」では毎回もめますが・・・。
 「coffee」は韓国語では「コピ」、「copy」は英語とほぼ同じ。日本語では「coffee」は「コーヒー」、「copy」は「コピー」ですね。

 ある時、図書館でくつろいでいた時、
 友人:「今日のクラスの準備は終わったの?」
 私:「うん。あとコピーするだけ」
と言ったところ、彼女は変な顔をして、お湯を沸かし始めました。
 私:「どうしたの?」
と聞くと
 友人:「だって、コーヒーが飲みたいんでしょ」
 私:「???」
 友人:「いまコピって言ったじゃない」
 私:「違うよ、コピー」
 友人:「コピでしょ?」
 私:「コピー、プリントアウトのコピー」
 友人:「それはcopyだよ〜」
 私は一応、「コピー」も英語っぽく言ったつもりだったのですが、彼女曰く「コピ」にしか聞こえなかったそうです。
 そして、KonglishでもJapanese Englisnでもだめだった時には、私達はお互いの母語で話してみることにしています。前にも話題になっていたように韓国語と日本語は似ている場合があるので、発音を少しアレンジして話したりすると、たまにわかったりもするのです。同じ語彙を発見した時はとても盛り上がります。

 また、彼女は私の韓国語の先生でもあります。
 ある時、「○○のような」「○○らしい」という表現を教わったとき、「○○に何か当てはめてみて」と言われた私は、なんとなく「いぬ」を入れました。すると彼女はかなり驚いて大爆笑していました。
「それを他の人に言ったら絶対だめだよ、その人はすごく怒るよ」と言います。私は単に「かわいい」という意味で入れたのですが、やはり犬は良くないようです。そこで「ねこ」や「ひつじ」を入れてみましたが、それもだめだと言います。次に「歌手」を入れてみました。すると、それは大丈夫だそうです。動物に例えるのは良くないようですね。
 彼女にとってはこの私の答えはとても衝撃的だったそうです。その後も何度か「あの表現使わないでね」と言われたくらいですから。

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 いつもこんな調子ですが、地道にやってきた甲斐があってか最近は韓国語で会話をする割合が少しずつ増えてきました。私達の2学期の目標は、韓国語で会話すること、です。
 が、どうなるんでしょう?これからの私達。
来年には、私達がどんな関係にあるのか、どのようにインターアクションしているのかちょっと楽しみです。

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 それでは、今回はこの辺で失礼します。

          雨の日が続く木浦より
                今 千春