バート−ザウルガウ便り その1(2003.7.24)
Gruess Gott! こんにちは!
ドイツ、バート−ザウルガウ(Bad Saulgau)に住んでいる新井裕美です。
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今回は私の住んでいるまちについてお話します。
バート−ザウルガウはドイツの南西部にある人口13,000人の小さなまちです。
スイス・オーストリアとの国境であるボーデン湖が、車で1時間ほどの距離に位置しているため、
首都ベルリンに行くよりも、スイス、オーストリア、イタリアに行くほうが近いです。
私も長期休暇には、車でよくイタリアへ行っています。
また、バート−ザウルガウのバート(Bad)がドイツ語で「温泉」を意味しているように、
温泉が沸いており保養地として有名です。
この地方は農業が盛んで、自然も多く残っています。
まちの中心の教会にはコウノトリが巣をつくり、毎年新しいひなが生まれます。
こんなのんびりした所に住んでいると、毎日、時間がゆっくり過ぎていきます。
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さて、この地域で話されているシュバーベン方言は日本で言うと東北弁のようなもので、ドイツ人でも他地域出身の人には、理解しがたい方言と言われています。私は大学時代にドイツ、ライプツィヒに留学していましたが、バート−ザウルガウに来た当初はこのシュバーベン方言がまったく理解できませんでした。今では顔をあわせていれば、表情などでなんとか理解できますが、電話での会話はまだ難しいです。ちょうど来たばかりの頃の今でも忘れられないエピソードがあります。
相手: Ist Florenz in der Naehe? (フィレンツェは近くにありますか?)
私: Florenz?? Ist es aber in Italien, oder?(フィレンツェはでもイタリアですよね。)
相手: Nein,nein. Frau Renz meinte ich!! (違う違う、レンツさんのことを聞いているんです。)
シュバーベン方言では女性の敬称 "Frau"「フラウ」を「フロー」と発音するため、このような間違いがおきました。今考えると、とてもおかしいです。
当初、"nu?" と言っていた相槌(留学した地方のザクセン方言)も、今ではすっかり南ドイツ方言の"gelt?"になっていて、「あぁ生活しているなぁ」と思います。
さて突然ですが最近の私の目標は、この地方の郷土料理を覚えること。シュバーベン地方はドイツ国内でも食事がおいしいところとして定評があります。遊びに来てくださった方には、披露できるかな??お楽しみに。
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ではでは、また次回。
新井裕美
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