教員紹介
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- 担当教員一覧
- 佐藤尚子
- 村岡英裕
- 吉野文
- 高民定
佐藤 尚子
■ 略歴
- 横浜国立大学大学院修士課程教育学研究科国語教育専攻修了 教育学修士
- 国際教育センター准教授
■ 専門分野
日本語教育,現代日本語の文法
■ 主たる担当
- 日本語(日本語研修コースコーディネーターおよび授業担当)
- 日本語(日本語コース初級レベルコーディネーター(共同)および授業担当)
- 日本語(日韓共同理工系学部留学生事業予備教育コーディネーターおよび授業担当)
- 東葛キャンパス日本語補講コーディネーター(共同)
- 亥鼻キャンパス日本語補講コーディネーター
■ 2007年度担当の授業科目
- 普遍科目・日本語科目
- 日本語100、日本語111、112(日本語コース)
- 日本語(日韓理工系学部留学生予備教育)
- 文章表現演習(普遍科目)、留学生支援入門(普遍科目)
- 大学院
- 日本語文法教育論、日本語文法教育論演習(人文社会科学研究科)
連絡先
- 研究室
- 国際教育センター2階 研究室2
- 電話
- 043-290-2202
- e-mail
- sophia@faculty.chiba-u.jp
主な研究業績
- 『テスト形式!やり直しの日本語』 小野博監修、田島ますみ・小林佳代子と編著 日刊工業新聞社 2006年7月
- 『文法の時間』 村田美穂子編、村田らと分担執筆 至文堂 2005年3月
- 「今、日本語教師に求められる知識を考える」 至文堂『国文学 解釈と鑑賞』平成15年7月号 2003年7月
- 科学研究費補助金報告書『(日本語を母語としない)児童生徒に対する日本語教育のための基本語彙調査―小学校理科教科書を対象として―』平成13年度~平成14年度科学研究費補助金基盤(C)(2)研究代表者佐藤尚子 2003年3月
- 「日本語教育と文法用語」至文堂『国文学 解釈と鑑賞』平成14年1月号 2002年3月
- 「社会科教科書における後置詞について」(小高愛・白鳥智美・宮川和子・遠藤真由美との共著)『千葉大学留学生センター紀要』第7号 2001年3月
- 「現代語のゆれ 「~から」と「~ので」」 至文堂『国文学 解釈と鑑賞』平成6年7月号 1994年7月
- 『じっせんにほんご―研修生のための文法入門―』(社)国際日本語普及協会 1994年3月
- 「後置詞と前置詞―名詞の格の周辺―」 至文堂『国文学 解釈と鑑賞』平成2年1月号 1990年1月
- 「現代日本語の後置詞の機能―「~について」と「~に対して」を例として―」 横浜国立大学国語国文学会『横浜国大国語研究』第7号 1989年3月
村岡 英裕
■ 千葉大学大学院に進学を希望する皆さんへ
私の研究室では、デル・ハイムズなどの社会言語学、会話分析、接触場面研究、言語管理理論、第2言語習得論、などの学問を前提にしています。私のところで研究したい方はとくにJ.V.ネウストプニー先生の著書や論文は最低限読んでおいて下さい。
- 指導可能な研究領域は以下の通りです:
- 接触場面の会話の諸相
- インターアクションのプロセス
- 社会文化能力の習得プロセス
- 教室談話研究など
*狭い意味での日本語文法や言語現象については扱えませんので、他 の先生に指導を仰いで下さい。また、教育方法や教材開発などについても研究の中心テーマとしては取り上げることは出来ません。
■ 略歴
- 1984 北海道大学法学部卒業
- 1996 モナシュ大学大学院人文学部日本語応用言語学修了
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- ウィーン大学、モナシュ大学、大阪大学を経て、1998年より千葉大学文学部日本文化学科日本語学・日本語教育学講座教授
■ 研究の関心
1986年から1994年までは海外で、1994年から1998年までは国内で日本語教育に携わっていました。現在は、日本語教育がフィールドでもあり、目標でもある応用社会言語学の分野を開拓する研究者の1人であると自己規定しています。
- 1. 接触場面研究
- 日本語学習者は日本語環境においては生涯の大部分を接触場面の中で過ごすことを理解するとき、接触場面の研究は、 ネウストプニーが言うように、日本語教育の出発点であり到着点でもあるのだと思います。日本語母語話者と日本語母語話者の二者会話から始まった接触場面研究ですが、さまざまな社会的制約が詰め込まれた実際のインターアクション場面の実態解明が望まれます。ここ数年はインターアクションにおける社会文化管理を調査していました。
接触場面研究では、おもにインターアクションの現象を捉えようとするインターアクション研究と、インターアクションの問題を理解しようとする言語管理研究とを行っています。
- 2. 教室研究
- 教室研究では、教室談話分析と教授ストラテジー研究を行っています。
日本語学習者に教室外のコミュニケーションを教え、経験させることが重要な一方で、教室コミュニケーションの実際もまた明らかにする必要があるでしょう。教室社会の実際のやりとりの細部からそこで起きている現象とその意味をとらえようとする実証的なアプローチを提唱しています。(少しずつ同じような主張をする人が増えてきたように感じますが...)また、教師の教授方法については規範的な○○すべきだ、 といった経験知による報告や助言があり、それはそれでとても役立つものですが、散発的な記述であることは否定できません。教室談話の分析では教師と学習者のやりとりが見えてきますが、そのインターアクションには教師のルーティン化された実践知も観察できます。縦断的に見ていけば教師の成長もまた追跡することができるでしょう。この分野は日本語教育ではまだまだ始まったとは言えない状況です。
- 3. 学習者ストラテジー研究
- 第2言語習得研究に欠けている学習の管理の主体についての研究です。習得をもう一度学習者自身にもどして、 彼らがどのように学習環境とインターアクションをしながら学習を意味づけ、すすめていこうとしているのかさぐっていく必要があるでしょう。残念ながら日本語学習者に出会う機会がなくなり、学習者ストラテジー研究は他の研究者におまかせしています。
効率に重点を置いたり、習得だけを追求する日本語母語話者の観点からの日本語教育ではなく、異文化に対する共感と緊張の中で暮らす学習者の観点からのalternativeな日本語教育のアプローチに親近感があります。
■ 主な出版物
- 「アクティビティと学習者の参加」宮崎里司・ヘレン・マリオット編『接触場面と日本語教育』明治書院 2003年
- 「初級文法の再検討のために-インターアクションに必要な文法の構築にむけて-」国文学解釈と鑑賞第68巻7号、39-50頁、2003年
- 「在日外国人の異文化インターアクションにおける調整行動とその規範に関する事例研究」接触場面における言語管理プロセスについて(II)、115-126頁、 千葉大学大学院社会文化研究科研究プロジェクト報告書第38号、2002年
- Management of intercultural input: A case study of two Korean residents of Japan. Journal of Asian Pacific Communication, 10:2, pp297-311, 2001.
- 「質問調査-インタビューとアンケート」J.V.ネウストプニー・宮崎里司共編著『言語研究の方法』くろしお出版 2001年
- 「読解ストラテジー研究-読解能力の習得との関わりから」宮崎里司・J.V.ネウストプニー共編著『日本語教育と日本語学習』くろしお出版 1999年
- 『日本語教師の方法論ー教室談話分析と教授ストラテジー』凡人社 1999年
- Interacting with the Japanese, Book 1-4. Melbourne: Japanese Studies Centre.(J.V.Neustupny, R.Spence-Brownと共編著)1992-3年
*以下のところに少し古いですが、主な業績が掲載されています。ご興味のおありの方はどうぞ。
http://kendb.ccr.chiba-u.ac.jp/perl_cgi_example/top_page_f.html
http://www.l.chiba-u.ac.jp/jp/intro/jpl/muraoka.html
吉野 文
■ 略歴
- お茶の水女子大学人文科学研究科日本言語文化専攻修了 人文科学(修士)
- カリフォルニア大学バークレー校、千葉大学文学部を経て、2004年3月より千葉大学国際教育センター所属。准教授
■ 担当の授業科目
- 普遍科目・日本語科目
- 隣人を知る、留学生支援入門、特別研究Ⅰ・Ⅱ(文系)、口頭表現演習
- 日本語211、221、234、 243
- 学部
- 大学院
- 日本語学習論、日本語学習論演習、日本語教育方法論実習
■ 研究の関心
日本語学習者をめぐって、その学習過程をストラテジーや多様な学習環境とのインターアクションの視点から見ること
■ 主な研究論文・調査報告
- 「学部留学生に対する日本語・日本事情ニーズ調査」(共著)千葉大学国際教育開発センター編『人文と教育』第2号、2006年3月
- 「学部段階における短期留学生のための研究指導-特別研究Ⅰ(文系)・Ⅱ(文系)の実践とその課題-」(共著)千葉大学留学生センター編『千葉大学留学生センター紀要』第10号、2004年3月
- 「定住する外国人の生活と日本語学習の支援を考える―外国人支援者の役割―」『国文学解釈と鑑賞』第68巻7号、至文堂、2003年7月
- 「留学生は日本人学生の作文をどう読むか-作文交換活動による言語習得の可能性-」千葉大学留学生センター編『千葉大学留学生センター紀要』第7号、2001年3月
- 「文法的ストラテジー」宮崎里司、J.V.ネウストプニー編著『日本語教育と日本語学習―学習ストラテジー論に向けて―』くろしお出版、1999年10月
- 「短期留学生の日本語実際使用場面の実態と分析―ネットワークの観点から―」(共著)千葉大学留学生センター編 『千葉大学留学生センター紀要』第5号、1999年3月
- 「電話会話における談話管理―日本語母語話者と日本語非母語話者の相互行為の比較分析―」(共著)国際交流基金日本語国際センター編集『世界の日本語教育』第7号、1997年6月
■ 連絡先
- 研究室
- 国際教育センター3階研究室9
- 電話番号
- 内線2209
- メール
- ayoshino@faculty.chiba-u.jp
高 民定
■ 略歴
- 桜美林大学大学院国際学研究科環太平洋地域文化専攻満期退学。学術博士(桜美林大学、2003)。
- 桜美林大学、神田外語大学、青山大学非常勤講師を経て、2005年4月から国際言語文化学科文芸様態論講座准教授
■ 研究分野の紹介
- 日本語の話し言葉の文法研究
- 接触場面の言語問題と言語管理に関する研究
日本語の談話における文法研究、日本語教育。言語表現の談話における機能について、言語の実際使用の場面から研究を行っている。またこれをベースにしながら、接触場面での非母語話者の文法能力の問題を中心に言語管理の観点から研究を行っている。
■ 担当科目
■ 主な業績
- 『言語研究の方法― 言語学・日本語学・日本語教育学に携わる人のために』(共著、「対象者の内省を調査する(2)アイカメラ」を担当、くろしお出版、2002)
- 『接触場面と日本語教育』(共著、「接触場面におけるカテゴリー化と権力」を担当、明治書院、2003)
- 「日本語・韓国語の受身― 韓国人による日本語の受身の「言語管理」について」『平成11年度日本語教育学会春季大会予稿集』pp.65-70、1999
- 「日本語と韓国語の受身の類型論的な考察にむけて」『桜美林シナジー』桜美林大学大学院国際研究科ジャーナル第1号、pp.107-123、2003
- 「日本語学習の新しい芽生えの一つ― 韓国のインターネット・サークルの場合」『接触場面の言語管理研究Vol.3』千葉大学大学院社会文化科学研究科研究プロジェクト報告書104号、pp.169-192、2004
■ オフィスアワー(月4限、金3限通年)
研究室:総合校舎A402 Tel:043-290-3635 E-mail:komin@L.chiba-u.ac.jp